まちの人たちとのふれあいを楽しめるお店
たまごや 丹州路能勢町山辺。国道173号線沿いに、能勢産品直売店『丹州路』があります。約30年続くこのお店では、能勢の新鮮野菜やお米、お酒、加工品などを販売。そして、土日限定で食べることができる「玉子かけごはん」が大人気です。
「玉子かけごはん」の提供をはじめたのが、現店主の福畑善彦さんご夫婦。10年前に3代目としてこのお店を引き継ぎ、“たくさんの人たちに自慢の「葉酸たまご」を食べてもらいたい”という思いから、試行錯誤を重ねメニュー化。
たまごに含まれる葉酸には、動脈硬化や認知症、骨粗しょう症のリスクを軽減する効果があるなど、栄養も満点。この「玉子かけごはん」を求めて、幅広い世代の人たちがお店を訪れます。
【たまごかけご飯の味噌汁&漬物セット:500円(単品は450円)】
個人商店だからこその魅力がたっぷり!
個人商店だからこその魅力がたっぷり!
「農家さんやお客さんと距離が近いのが、この店らしさなのかもしれません」
そんな『丹州路』には、大型スーパーには並ばないような野菜も届きます。例えば、「芋のつる」や「葱坊主」など、栽培の過程で間引いて廃棄されるようなものも、実は栄養豊富でおいしいんです。だから、農家の方々は、それらを商品として届け、受け取る福畑さんはそれに手作りレシピを添えて販売。すると、調理法などについてお客さんと会話が生まれたりする......そうしたやりとりがたくさんあるから、ここでの会話を楽しみに来店されるお客さんも多いそうです。そして、馴染みのお客さんがしばらく姿を見せないと、みんなで気にかけ合ったりすることも。販売店としてだけでなく、お客さん同士の交流の場、見守り合いの場にもなっているんですね。
【店内には、お野菜に加え、お米、お酒、ジャム・調味料等の加工品など、能勢産の様々な商品が並んでいます。】
人と人との交流の希薄化が課題と言われる今日、ここ『丹州路』は、私たちが日々の暮らしの中で忘れてしまいそうな何かを思い出させてくれる場所のような気がします。
「山あり、川あり、自然豊か。このまちの雰囲気や空気感を味わってほしい」という福畑さん。たくさんの自然とともに、まちの人たちとの触れ合いも楽しむ、そんな能勢旅をするなら、せひ『丹州路』を訪ねてみてください。
取材日:2024/6/28 文・写真:ぼぎぃ